2012年4月27日金曜日

2001年に起こった事


2001年に起こった事

それがきみのひじき
〜黒い青年に関する考察・その2〜

黒い青年に関する考察・その1はこちら

黒い青年の復活

「黒い青年」が、復活するまでの流れをまとめてみます。

2000年:夏ごろ
与那国島に台風が上陸する。
その台風で(海底にあったであろう)謎の十字架が打ち上げられる。

2000年:秋ごろ
風谷実験室で「超人を作る」実験を行い、沢木雪菜がアギトに覚醒する。
沢木雪菜の手紙を受け取った沢木哲矢(津上翔一)があかつき号に乗る。
沢木哲矢(津上翔一)らが「白い青年」と遭遇すると同時に水のエルロードに襲われ、アギトに覚醒する。

2000年:冬頃
オーパーツ研究所に、謎の十字架が運び込まれる。
アンノウンが人間を襲い始め、アンノウン対策班が結� �される。
あかつき号事件で活躍した香川県警の氷川誠が、G−3の装着者に任命される。

2001年:2月
ジャガーロードの助けにより謎の十字架の封印が解かれる。
中から出てきたのは「人間のものらしき遺伝子モデル」

2001年:3月ごろ
謎の十字架より出てきた遺伝子モデルを、人口遺伝子操作で再現したところ、その試験管から赤ん坊が現れる。
赤ん坊は1ヶ月ほどで「黒い青年」へと成長する。


ポイントは4つ
・謎の十字架が打ち上げられた後に、アギトの覚醒が始まっている。
・アンノウン(エルロードを含む)は、十字架打ち上げ後にはすでに活動を始めている。
・謎の十字架の封印を解いて出てきたのは「遺伝子モデル」だった。
・その遺伝子を再現した瞬間に試験管が爆発し「黒い青年」が生まれた。

どうやら、謎の十字架は打ち上げられた後にある程度状況を把握しているようです。
そして、エルロードやジャガーロードたちに指示を出している可能性は高いでしょう。
ですが、中から出てきたのは「遺伝子モデル」だけだった。

これらから推測できることは…
謎の十字架は、黒い青年の「力」を切り離して封印したものだった。
そして、謎の十字架は海底でもう1 段階の封印をされていた。

海底の封印が台風で破損するかなにかで謎の十字架が与那国島に打ち上げられた。
人間と接触したことで、黒い青年の「力」は状況を探るために使徒(アンノウン)を復活させた。
それに呼応するようにアギトが覚醒する。
黒い青年はおそらく「遺伝子モデル」を再現したものを依り代として復活したのでしょう。

2001年に起きた事


森の滝公園

2001年を舞台にした作品は「仮面ライダーアギト」・「百獣戦隊ガオレンジャー」です。
そして、もうひとつ「特捜エクシードラフト」があります。
(エクシードラフトは1992年説と2001年説がありますが、今回は2001年説を採用しています。)
「特捜エクシードラフト」はレスキューポリスシリーズの最終作です。
ですが、番組終盤にいきなり『神と悪魔の戦い』にスポットが当てられ、当時は良くわからない終わり方だったといわれたりもしました。
実はこの作品を仮面ライダーアギトと同じ年に起きた事と考えると、非常に興味深いことになります。

『神と悪魔の戦い』の中心的なキャラクターはこの2人
・美香(神の子ミカエル)
少女の姿を� ��ているが、その正体は主に使われし者・天使ミカエルである。
神の命令に忠実で、場合によってはエクシードラフトと戦うことも。

・大門巌(悪魔デーモン)
大門コンツェルンの総帥。その正体は現代の悪魔。
「神と悪魔の最終決戦」に勝利すべく、様々な手段や策略を用いてエクシードラフトに度々挑戦してきた。
終盤には神によって「神の子」を受胎した女性達を次々と殺害。被害者の数は863人にものぼった。

エクシードラフトの最終回で語られた大門の最終目的はこれでした。
神に『人間の底汚さ』を見せつける事によって、神の手で人間を滅ぼさせる。
その後に神の手によって、新たに人間を作り上げる時に、その心の中に大門が潜む。

「白い青年」がはるか昔にしたことと、よく似ています
そして「黒い青年」が津上翔一に殴られたショックで人類を滅ぼそうとした事件とも符合します!!
美香と大門が言う「神」とは「黒い青年=ヒューマンアンデット」のことだったんじゃないでしょうか!?

両作品の終盤でおきた事件をまとめてみましょう。
黒文字が仮面ライダーアギト、青文字が特捜エクシードラフトです。

2001年:11月
水のエルロード戦、アギトを一網打尽にしようとするも失敗する。

2001年:12月
「黒い青年」がアギトの力を直接吸い取る作戦を行う。
その作戦は失敗し、翔一に殴� ��れた「黒い青年」はショックを受ける。
風谷信行殺害の犯人がアギト(雪菜)であるという予測から、北条がアギトは人類の敵と推測する。
美香により神と悪魔の最終戦争が宣告される。
神の子を受胎する女性が次々とあらわれる。

2002年:1月上旬
人間を愛せなくなった「黒い青年」は人間を滅ぼそうと儀式を始める。
警視庁が「アギトは人類の敵」と認定し、アンノウン対策班を北条が掌握。
ヨーロッパに赴任していた正木警視監の帰国が決定。

2002年:1月中旬
「黒い青年」の儀式により、蠍座の人間が次々と死亡する。
神の子を受胎した女性が大門に次々と殺される。
正木警視監帰国、レスキューポリスに参加するも行方不明� ��なる。
大門によって耕作(ブルース)・拳(キース)が操られ、レスキューポリス基地を爆破する。


黄熱病ブッシュ丘

2002年:1月下旬
氷川誠達アンノウン対策班がG−3トレーラーを掌握(北条は無条件で渡した)
アギトたちと合流して儀式中の「黒い青年」を倒す。
肉体を失った「黒い青年」は『人間の心をもう一度信じられるか?』・『アギトと人間が共存できるか』という賭けを沢木哲矢と行って、その姿を消す。
大門の術によって太陽光線が有害なものになる。
レスキューポリスのメンバーが指名手配される。

2002年:4月ごろ
大門は隼人(レッダー)が堕落したところを「神」に見せようと画策するが失敗し、相討ちになる。
「神」の意思により、大門の術は解かれ、地球に平和が戻る。
美香は「神の子」と� �ての最後の力で、死んだ隼人(レッダー)をよみがえらせる。


別の作品とは思えないほどの補完具合です(笑)

ProjectG5で、北条刑事の後ろ盾はレスキューポリスであると推測しました。
だとすれば、「アギトは人類の敵」という考えもレスキューポリスの方から影響を受けた可能性は高いでしょう。
美香の言う「神」が「黒い青年」ならば、アギトは人類の敵であり、アンノウンこそ保護すべきという見方も頷けます。
警視庁がアンノウン対策班の既存メンバーを解任したのは、美香の「神と悪魔の戦い」宣言をうけてのことでしょう。
強引な方針転換や半強制的なG−3トレーラー接収は、おそらく警視庁内部の体制の問題でしょう。
「正木警視監が帰ってくるのに警視庁内部でゴタゴタは困る」という連中が気を利かせてアンノウン対策班を凍結� �ようとしたところに、北条刑事が乗っかった結果が「アンノウン保護」(「神」への協力)への方針転換でしょう。
北条刑事がG−3トレーラーを掌握したのはいいものの、レスキューポリスは壊滅、正木警視監は行方不明。
しかも、今までの行動を見る限り、大門とアギトはどうみても符合しない。
後ろ盾を失い、本当にこれでよかったのかと自問している頃に、氷川たちがG−3を取り戻しにきたので明け渡したのでしょう。

「神の子」はおそらくアンノウンとは別の役割を持っていた「黒い青年」の使徒です。
多分、「人類を作り変える」ために必要だったのでしょう。
今、それをされてはたまらないと大門が生まれる前に殺して回ったのでしょう。
もちろん、「神」に対する挑発行為もかねていると� ��われます。


貯水池は何をしますか?

大門は「黒い青年」が人類を滅ぼし、新たに作り変えようとしたのを知りました。
おそらく、沢木哲矢との賭けの内容も知っていたのではないでしょうか。
「もう少し揺さぶれば、『神』は自分で人類を滅ぼして新たな人類を作り出す。それが『いつ』か解っていれば、新人類の中に『悪魔』の種を埋め込むことなどたやすい」
大門はこう考えて、「神の子」に近しいエクシードラフトを操って犯罪を犯させたり、隼人を堕落させようとしました。
しかし、隼人は最後まで大門に屈せず戦いました。
業を煮やした大門が自分自身で実力行使しようとしたのが運のつきでした。
大門は倒れ、「神」はもう一度人間を信じると大門の術を� �き、最後の力で隼人を甦らせました。

誰がヒューマンアンデットを過去に送ったのか?

ここまでの流れを見るならば、「黒い青年」(=ヒューマンアンデット)を封印してガオウライナーで過去に送ったのは「大門」です。
大門(=獣の数字を操る現代の悪魔)こそが、「黒い青年」の言う本当の「人類の敵であるアギト」だったのではないでしょうか。

では、「白い青年」とは何者だったのでしょう?
彼とアギトは大門に利用されていたんじゃないでしょうか。
「黒い青年」の目の前で、人間達に「アギトの種」を埋め込んだ「白い青年」。
これは間違いのない事実です。

そして、他にも「人類に種族の種を植え付ける」やり方で生存を図った種族� ��いるのでしょう。
それがオルフェノクであり、大門だった。
アギトは「黒い青年」の目の前でやってしまったものだから、目の敵にされている。
大門は、悪魔崇拝を極めたものしか覚醒できないなど、うまく種を植え付けられなかった。

大門が「このままじゃ、俺もお前もヒューマンアンデットに潰される」とでもそそのかして、その「力」を封印するように仕向けたのでしょう。
「白い青年」はそれに乗って、「黒い青年」を罠にかけ、力を封印してガオウライナーで過去に送った。
5万年以上昔の海底に封印して、もう二度とバトルファイトも起きないはずだった。
だが、2000年の台風で海底の封印がとけ、「力」を封じた十字架が地上に打ち上げられる。
そして、使徒(アンノウン)が覚醒し、「力」を 解放する方法を探し始める。
封印が解けたのを知った「白い青年」は、さぞ焦ったことでしょう。
元々目の敵にされている上に、奴は「自分が過去へ封じた」と思い込んでいる。
このままじゃ、絶対に潰される……なんとか先手を取って、アギトを覚醒させないと。

それで出てきたところを水のエルロードに察知された。
これが『あかつき号事件』の真相だったのではないでしょうか!

太陽と地球とヒューマンアンデット

もうひとつの2001年の作品、「百獣戦隊ガオレンジャー」のラストはこのようなものでした。


オルグの秘宝により、3体のハイネスデュークが合体し「千鬼」が誕生。
天空島に住む、全てのパワーアニマルを倒し地上の支配者を名乗る。
地球と人々とガオレンジャーの祈りにより、パワーアニマルは再生し、千鬼を倒した。

これが、2002年1月下旬の話です。
大門の術により、太陽光線が有害なものに変えられたのもこの頃の話です。
太陽の光は地面に転がっている新聞紙が燃え上がるほどの熱線になり、人々は夜が明けると逃げるように地下に暮らしました。
(ただ、「世界中の都市部」でとか新聞に書かれていたので、この光は都市のごく一部のみだと思われます)

まず最初に、「黒い青年」が人類を滅ぼすために蠍座の星を十字に移動させた。
おそらく、これは宇宙の風水パワーを利用しているのでしょう。
この儀式は途中でアギト達の乱入により失敗して、「黒い青年」は儀式を途中で止めます。
蠍座も元に戻りますが、おそらく宇宙風水のパワーは中途半端にくすぶった状態でしょう。
3人のハイネスデュークが鬼地獄から蘇ったり、ツエツエに怪しげな力や意思が乗り移ったとしか思えないのはこの影響じゃないでしょうか。
そのくすぶったエネルギーが「千鬼」を生み出す手助けになったとも考えられます。

「千鬼」によってパワーアニマルは滅びました。
しかし、地球と人々の祈りでパワーアニマルは復活し、千鬼は倒れます。
ですが、20体ものパワーアニマルを復活させるともなれば、地球のオーラであるアースフォースも消耗するでしょ う。
大門の「術」はそこを狙ったのではないでしょうか。
太陽光線を有害化するような「術」ならば、それだけで人類を滅ぼせます。
それだけの大仕掛けをして、大門がやろうとしたのは「レスキューポリスのメンバーを堕落させる」ことでした。
おそらく、アースフォースが極度に低下している「今」しか使えなかったのでしょう。
太陽を有害化して都市住民の心を荒廃させ、レスキューポリスを追い込む。
「美香」に近しいレスキューポリスを堕落させることで、「黒い青年」に人間の底汚さを見せ付けるつもりだでした。

結局、大門のたくらみは失敗したわけですが、ここで「黒い青年」は真相を知ったのではないでしょうか。
アギトには人類と敵対する意志などなかっ たことに。
(少なくとも、翔一をはじめとする「あかつき号」の乗員にはそんな意思はありません。)

それが解ったからこそこそ、「神」(=黒い青年)は、自らの最後の力で大門の術を解いたのです。
人間には信じるに足る者もいる。
そして、人間とアギトは共存できる。

だからこそ、自分が引き起こした過ちを清算する為に、大門の術を解き、隼人を蘇らせました。
だからこそ、バトルファイトで自らジョーカーに封印され内側から変えていくという行為に及んだのでしょう。
今の「人間とアギトたちが共存している世界」が存在し続けるために……

バトルファイトを巡る、その他の戦いはこちら

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